発掘!今は無き「旧水戸市営火葬場」現役の頃
画像引用:水戸市勢要覧1956〜1966版、及び国土交通省 空撮画像
最近は取材行がめっきり減ってしまい、ネタ探しにとても苦労する管理人なのですが
先日所用で立ち寄った取引先で見つけた「水戸市勢要覧」に、興味深い写真の数々が
載っていました。今回ここに紹介するのは今は無き旧水戸市営火葬場の昭和30年代
の貴重な画像です。昔の火葬場を写した画像を見つけるのは非常に難しいのですが、
ひょっとすると昔の市勢要覧等に掲載されているケースは意外と多いのかも知れません。
*画像をクリックすると拡大画像が別ウィンドウで開きます。
水戸市斎場(昭和52年〜)
というわけで、既出ですが改めて現在の水戸市斎場全景です。
昭和52年竣工の当時としては県内随一の総合斎場です。
確か再燃炉付短煙突火葬炉を5〜6基備えており、水戸市の人口
20万人に対応していたと思います。
旧水戸市営火葬場(昭和25年〜52年まで稼動)
昭和37年版水戸市勢要覧から記事抜粋
これが昭和52まで同場所に存在した今は無き「旧水戸市営火葬場」
のプロフィールです。三機式というのは現在の三機工業叶サだと思わ
れます。火葬時間は90分と当時としては標準的な時間です、消費する
燃料が意外と少なめですね。
ちなみに現在、三機工業は火葬炉の製作を行ってない模様ですが
現存する新潟県の白根市火葬場も同じタイプの火葬炉を備えています。
当時水戸市内には、他に安楽寺 常照寺の2ヶ所に民営火葬場が存在
していましたが、稼働率はかなり低かったみたいです。ただし、昭和52年の
市営斎場建設時に安楽寺火葬場は市営火葬場休業のピンチヒッターとして
火葬業務を請負い、フル稼働状態だった事が当時の茨城新聞に記載されて
いました。
出ました!これが昭和37年当時の水戸市営火葬場の全景です。
洋風の何となく「教会っぽい」印象を受けます。おそらく当時としては
かなりモダンな造りだったのではないかと思います。
昭和49年の空撮画像も併載しました。当時の敷地の広さや位置関係、
周囲の状況が判ると思います。
11月13日 昭和31年版水戸市勢要覧から画像追加
昭和31年当時の火葬棟アップ画像。
建物の詳細がよく判ります。
昭和31年当時の施設紹介文。
記事の補足ですが、別の資料によるとこの施設は
「民営茨城火葬場」を買収したものだそうです。
そして、これが昭和36年の稼動状況です。当時はまだ利用者内訳に
困窮者などという項目があったりして、そこはかとなく時代を感じさせます。
ちなみに、現在の同地点からの撮影です。昭和37年当時は小さかった植木も
見事な大木に成長していますね(笑)。
昭和38年版水戸市勢要覧から記事抜粋
同じく昭和38版からの抜粋です。一見同じ写真にも見えますが、
良く見ると若干撮影アングルが違っています。
昭和37年の稼動状況。火葬率の上昇が見て取れます。
昭和41年版水戸市勢要覧から記事抜粋
非常に珍しい稼動中の写真です。さすがに建設から15年経ち
いわゆる「老朽化」が始まっています。煙突先端に補強バンドが
巻かれ避雷針が無くなっていますね。
煙突から煙が出ていないところから、到着時若しくは収骨時だと
思われます。手前に写っているのは霊柩車かタクシーでしょう。
昭和40年の稼動状況。取り扱い件数が700体を超えています。
火葬炉は2基しか無いので、毎日2体以上のフル稼働だった筈です。