ここは北関東に位置するH市、昭和28年に建設された古い火葬場が、改修を重ね
今も稼動中です。ここは私の「火葬場原体験」、いわゆるトラウマ発祥の地です。

今日は友引、雨が降りそうな天気です。火葬場進入路で車を止めて車中から
とりあえず1枚。手前が待合室(現在は使用していない)、右奥が炉棟です。
火葬場そのものは煙突が無くなってしまったものの昔の面影を残していますが、
左奥にあるお寺が立派に改築されてしまい、幼少の頃のイメージが激変して
しまいました。

車を降りて近づいてみます。左上のお寺が迫っており、ずいぶん窮屈な印象になって
しまいましたが、建物自体は昔のままです。(なつかしい...)
建物右に小さく映っている御地蔵さんの下が残灰置き場です。地元では「骨地蔵」と呼
んでいます。

アングルを変えて撮影、燃料タンクが見えます。燃料はA重油を使用、昔GSのバイト
時代に何度も給油に来ました。ちなみにここは、ロストル式重油炉2基を備えており、
昭和52年の改修で再燃炉を取り付けた時にコンクリート煙突を撤去しました。(以前
の煙突は燃料タンクの前にありました。)それにしてもギリギリまでお寺が迫っていま
すね。

建物の裏側です。再燃炉は建物中の天井部に設置されており、外に見えるのは左が
送風ブロワー、右が排風ブロワーです。中央の短煙突からは火葬初期以外煙はほと
んど出ません。

側面から撮影、手前の植込みと背後のお寺が非常に邪魔です(笑)、全体の姿がよく
判りません。

あれ、何かあるぞ?

「?!これってもしかして...」
勘のいい方なら既にお判りだと思いますが、これは使い古しのロストルと焼骨受けです。
すぐ近くで子供が野球をしていました。それにしてもこんな場所にこんなものを放置するなんて...

この火葬場は、敷地と外部にフェンスなどの仕切は一切ありません。駐車場が広い
ため、周囲が住宅地という事もあって子供たちの遊び場になっています。
実は数年前に、ここから数キロ北の山中に新斎場が稼動しており、この旧施設は
「使えなくなるまで」という限定付きで今も火葬業務を行っています。
新斎場の建設に際し、当時「周囲への影響を十分に考慮ました」という市報も目に
しました。でも旧施設はというと...
同じ年代の子を持つ親として、先ほどの子供たちに「ここで遊んじゃいけないよ」と
言ってしまいました。「どうして?」と言う問いかけに対しては、「オバケが出るよ」...
複雑な気持ちでここを後にしました。

今回のおまけ、
ここの近くに昭和46年まで稼動していた廃火葬場があります。夏は蔦が生い茂って
全然それと判りませんが、ものすごい藪の中に今も現存しています。ちなみに画面中
央に立ち木の様に見えるのがレンガ煙突です。
冬場に再訪しますので、お楽しみに...